グーグル収益、市場予測を下回る
インターネット検索サービス最大手・米グーグルは10月18日、第3・四半期決算を発表した。
売上高は141億100万ドルと前年同月比45%増だったものの、純利益が21億7600万ドルと大幅に減少。前年同期比20%マイナスとなり、市場予想を大きく下回った。
収益の核となるネット広告部門の減速や、5月に買収した通信機器大手モトローラ・モビリティのリストラ費用負担による営業損益が響いた。
同社の決算公開は、同日の株式取引後に公開される予定だった。しかし、商業印刷会社のRRドネリー&サンズが誤って、予定より4時間も早く公開したため、18日の米ナスダック市場でグーグル株は、一時9%も急落するハプニングに見舞われた。
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インターネット広告の収益に翳り
特別項目を除く1株利益は9.03ドル。市場予想は10.65ドルだった。パートナーに支払うトラフィック獲得コスト(TAC)を除いた売上高も113億ドルと、市場予想の119億ドルを下回った。
インターネット部門の純売上高は前年比17%増にとどまり、2009年以来初めて20%を割り込んだ。
クリック1回当たりの広告料金を示すコスト・パー・クリック(CPC)も4四半期連続で低下しており、中核事業の失速が顕著となった。
B.ライリーのアナリスト、サミート・シナ氏は
グーグル以外での検索が増えており、(携帯端末の)アプリを通じて検索する人が増えているということだろう
とReutersの取材に答えている。
Google
http://investor.google.com/earnings/2012Reuters
http://jp.reuters.com/article/topNews/